出る杭

 

 

 

暖かい冬 今季はまだ雪を拝めていない

 

山々に囲まれたこちらで暮らし始めもう少しで2年

 

昨冬は毎日道路が白く凍てつき

 

キンキン尖る空気に、鼻の奥が痛かった

 

 

 

今年は、2〜3日に1度は辺りが霧に包まれ、そのまま朝を迎える

 

夫は決まった時間に出勤

 

車が走り出し、まるで雲の胎内を掻き分けていくようだ

 

 

スタッドレスタイヤに替えるまでもなく

 

このまま春を迎えてしまうのかと思うと、恐しい

 

 

 

そんなこの頃の朝

 

 

 

たまには時事的なことに触れてみたい

 

 

 

夫を見送り、お弁当作りの片付けをしたら

 

自分の朝ごはんの支度をする

 

 

だいたい いつものメニューは

 

旬の果物、ヨーグルト、卵料理、パン、ナッツ、そしてコーヒー 

 

少し前から自家製リンゴジャムも加わわり

 

今回はレーズン、ラム酒を入れたので大人な味わいになった

 

 

 

TVをつけ、ニュースをチラ見しながら朝のエンジンをかけていく

 

 

ニュース番組は毎日決まっているわけではないけれど、

 

華金といえば、で 楽しみにしているのは「 せやろがいおじさん 」

 

 

着眼点が好きなのと、分析、解説が明快で

 

短時間のコーナーでも 深く頷けることが多いから

 

 

 

今日のテーマは「育休」

 

 

小泉 進次郎氏が  大臣という立場で育児休暇を取ることについて

 

 

こういった案件は必ず賛否のどちらにしか分かれない

 

引き分け、なんてのはないのだ

 

 

 

私の意見はというと

 

賛成 である

 

 

 

反対派の意見を見聞きしていると、

 

まるで大臣という立場の人には、人権が存在していないじゃないかというものばかり

 

 

「 大臣なんだから 」は、

 

店長なんだから 公務員なんだから 作業員なんだから 販売員なんだから 清掃員なんだから

 

総て共通の言い訳だ

 

 

 

大臣が人でないというのなら

 

私たち国民は、人外のいったい何者に国を委ねているというのだ

 

 

そういった反対派意見は差し置き

 

細部へ指摘できている意見を尊重していくと、なるほど、という見方もある

 

 

 

 

何事においても、前例を作った人々は素晴らしい偉業を成し遂げたと思う

 

過去に例のない事を、先陣切って実現するのだから

 

出る杭は打たれて当然といえば当然だ

 

 

しかし、杭は出たから打たれるのだ

 

息を潜めたままでいる杭は、単なる平らな板と同じく

 

杭であるとも認知されない

 

 

非難を浴びると承知の上で旗を挙げるのはなんとも勇ましい

 

 

 

 

良い、悪い、は結果論

 

改善点は必ず生まれるし、そうであって正解

 

 

それらを踏まえ、今後 育休を得られやすくなるであろう 日本の時代の上向きに

 

追い風となってほしいと願う

 

 

 

もう一つ、せやろがいおじさんが終盤に触れた

 

「 育児休暇 」のネーミングについて

 

変えたほうがいいというのにも共感できた

 

 

出産前後の母親にとっては、育児は休暇でもなんでもなく

 

子を前にすべき責務であり

 

命を授かったことで、宿命のようなものなのに

 

休暇、と位置づけるのはおかしい

 

 

 

今 育休と呼ばれるものが

 

率先して前向きに取るべきだ と感じれられるようなネーミングへ

 

早い段階で変わったらいいのにな、と

 

 

 

 

 

性差の問題については、やはり日頃から敏感である

 

 

良き風が吹きますように