躍る

 

 

一年で最も慌しく駆け抜ける春

 

あっという間に6月に入り、梅雨になった

 

 

4、5月は企画展など重なることが多く

 

今年も例年のように、若しくはそれ以上に同時進行していた

 

 

 

この時期といえば、の森道市場

 

 

毎年1日は悪天候に見舞われ、

 

そんなイメージが、私たち出展者も、お客様にも付いてしまった

 

 

それでも楽しもうと、少しでも多く笑顔の思い出を刻もうと

 

一人一人が雨にも風にも負けず

 

颯爽と歩き、軽やかなステップを踏んでいくのは強かだ

 

 

 

年々大きく広がりと内容の密度を増していく森道

 

体力、メンタル面の厳しさに、いつも迷いと悩みを抱えてしまうのだが、

 

今回は夫婦としてブースに立つことが、私の支えの一つにもなっていた

 

 

 

ぎりぎりまで制作をし、たくさんの数と完成度の高さに努めた

 

 

当日準備さえ終えてしまえば、

 

人々の会話、歩み、どこからか聴こえてくる音楽が心地いい

 

 

乾杯をして、ほどよく ふわふわ

 

 

笑顔を拝められると、私たちも笑顔になれる

 

 

笑顔は笑顔を生んでいく

 

美しい連鎖を、2日間 あの空気に酔いしれながらしみじみと感じていた

 

 

 

 

幸せだと感じたできごとは多くあって

 

その中の一つは、男性のお客様に多くご購入いただいたことだった

 

 

ジェンダーレスなものづくりを追求したい私にとって、

 

とても励みになり、積み重ねてきたことが実りつつあるのを

 

一瞬一瞬肌で感じられた

 

 

身震いするようだった

 

武者震いというのだろうか

 

もっとできる もっとやれると自信が漲っているのを目視できるようだ

 

 

 

とはいえ、私は身体も自意識も女性なので

 

女としての楽しみも大好き

 

女性らしい繊細さや華やかさも表現していきたい

 

 

100%ジェンダーレスというわけではないが

 

女性としての面白みを楽しみつつ、

 

分け隔てなく、境界のない麗しさも掲げていきたい

 

それが、今私がやるべきことであり、できることだったと

 

将来そう思えることを信じている

 

 

 

 

いつかの日記に書いたように、

 

私は性というものに酷く過敏である

 

要因は様々考えられるが、これで本当によかった

 

 

 

比較するのも悪くないことだ

 

人と比べるなと、よく耳にするものの果たして現実的かどうか疑問に思う

 

 

対象物がいて、在って、

 

今自分がどこにいるかを確認する

 

 

それが場所なのか、時間なのか、社会的な立ち位置なのか

 

何かを貫くには、比較を知るからこそではないだろうか

 

 

知るという行為や発想は、ごく自然な人の在り方だから

 

 

そうして尚揺るがない芯があるとすれば、真の強さなんだろう

 

 

 

 

1年前の今日は、人生展「ほしのはだ」の録音日だった

 

 

愛してやまない夫妻と初めましての君

 

今の夫です

 

 

 

お腹を抱えて笑うこともあれば


明くる日も、明くる日も悲しみの渦のなかで


涙が駄々流れ声にならない声が貧相に出ることもある


右も左もわからないよ


それだから楽しい


困難や逆境が私を駆り立て


使命感を与えられた気になって、次第に正当化する


自分を鍛え上げていき、確かな成果を得て糧となり


いつしか それが自分なりの生の魅力なり、価値と捉えるようになった



なにが起きるかわからないから


飽きなくてやめらんないよ、人生って